令和元年度 木材製品の消費拡大対策事業のうちCLT
建築実証支援事業のうち CLT 等木質建築部材技術開発・普及事業

木ダボ積層材DLT(Dowel Laminated Timber) の
普及に向けた性能評価と普及活動

事業名:

事業主体:株式会社 長谷萬

事業期間:令和2年5月9日~令和3年2月19日

事業の背景と目的

1.事業の背景

本事業は令和元年度木材産業・木造建築活性化対策事業 (横架材・2×4部材等の製品・技術開発事業) より実施した「木ダボ積層材(DLT)の普及に向けた性能評価と普及活動」の成果を踏まえ実施しました。当該事業では以下を確認しました。

  • 1)床版としての利用可能性

    均等荷重による梁の曲げ試験の結果よりスギDLTは同断面のスギ集成材E65F255 同一等級構成の平使いと同等程度の曲げ性能を有することを確認しました。また、偏荷重による梁の曲げ試験の結果から、木ダボの一体効果が確認されました。水平構面を確保するために面材併用が必要ですが、床版や屋根パネルとして使用が可能であると確認しました。

  • 2)耐力壁としての利用可能性

    面内せん断試験の結果より、耐力要素として利用が可能です。壁倍率を取得していないため告示仕様による壁量計算に対応しないので、耐力壁として使用する場合は試験結果より得られた特性値をもとに許容応力度計算をする必要があります。

  • 3)多様な意匠性の付与

    DLTは積層する木材断面の加工により、多様な意匠性を持たせられることを確認しました。DLTはそうした意匠性の特徴を活かし、小規模低層の住宅用途に限定せず、非住宅用途の中大規模木造での天井現しの床用途としても活用出来ます。

  • 4)地域の製材事業者での製造可能性

    製材事業者によるDLTの製作実証を通じ、専用の生産設備が無くとも、比較的簡単に製造できることを確認しました。

2.本事業の目的

本事業の目的は令和元年度に実施したDLT性能評価事業にて確認された下記の課題を踏まえ、DLTのより詳細な特性を把握することです。それにより、小規模建築の住宅や非住宅用途での床版や壁材としてDLTの利用促進ならびに、設計の自由度を高めるためのロングスパン化への対応、さらにS造やRC造へのDLTの活用に資する性能評価を通じて木材利用の拡大を図ることです。

  • 1)DLT 普及のためにより詳しい複数枚接合によるせん断耐⼒、木ダボせん断耐⼒の確認。

  • 2)DLT パネル同⼠の木ダボ接合、耐⼒壁の耐⼒性能の向上の検討。変形性能を許容する接合具の確認。

  • 3)ロングスパン対応のため、材せいの⼤きいひき板での梁強度の確認、耐⽕性能や遮⾳性能向上のためのRC との複合化。

  • 4)DLT の断面形状による⾳響特性の確認。

本事業は林野庁平成元年度補正予算による木構造振興株式会社「令和元年度 木材製品の消費拡大対策事業のうちCLT建築実証支援事業のうちCLT等木質建築部材技術開発・普及事業」の採択を受けて実施致しました。本事業の推進にご協力頂きました関係者の方々に、心より感謝の意を表します。
また、本事業の各種検証の実施にあたり、群馬県林業試験場に多くのご協力、ご指導をいただきました。関係者の方々に改めて感謝の意を表します。

実施スケジュール

実施内容について

以下リンクより各検証の内容をご覧いただけます