木質新素材の開発・導入

木質新素材の開発・導入

産学連携によるさらなる可能性の追求

木は環境と人に優しい循環型の資源です。木の活用が広がれば林業が盛んになり、森の管理が進み、土砂災害の防止や水源の保全といった、森が本来持つたくさんの恵みを得ることができます。その恵みは人間だけでなく山や川や海、そこに生息する生き物にとっても大切なものです。木を正しく活用していくことは、地球を元気にしていくことなのです。

そのために、私たち長谷萬グループは大学や研究機関と連携し、木質新素材の開発・導入や、木造建築施工における新たな付加価値の創造など、木材活用のさらなる可能性を追求しています。

取り組み

木質新素材「DLT」の開発・導入

木質新素材「DLT」の開発・導入

DLT(Dowel Laminated Timber)は、木ダボにより木の板を積層した構造用面材です。接着剤を使用せず、小規模な設備でも製造が可能なことから、新しい木質素材として期待されている素材です。長谷萬グループでは、国内への導入と普及に向けて、この技術を用いた木造建築や木質空間など、様々な施工実績を積み重ねています。

木ダボ積層材DLTの普及に向けた性能評価と普及活動

令和元年度 林野庁補助事業 木材産業・木造建築活性化対策事業(2019年)

令和元年度 木材製品の消費拡大対策事業のうち
CLT建築実証支援事業のうち CLT等木質建築部材技術開発・普及事業(2020年)

令和2年度補正 林野庁補助事業 外構部の木質化対策支援事業(2021年)

新素材「CLT」の導入

新素材「CLT」の導入

木材の活用は人類が抱える課題であるエネルギー問題、環境問題、地方創生といった多くの社会問題の解決につながると言われています。特にCLTなどの新素材、新工法の活用は木材活用の大きな助けになると注目されています。長谷萬グループもCLTの普及に向けて様々な施工実績を積み重ねております。館林事業所内にCLTを使った事務所棟を建設し、東京大学生産技術研究所腰原研究室とともにCLTの施工技術の研究、工法研究を行いました。
またCLTを内部の表し壁に活用し、木が人体に与える効果を最大限引き出せるように配慮した「木育の家」®️を施工しました。

※CLT (Cross-Laminated Timber)とは、直行集成板のことで、強度、寸法安定性が高く、海外では18階建ての実績もある新しい木質構造材です。日本に於いても、杉のCLTへの活用は地方創生、環境問題、災害防止に大きな意義を持つと言われ注目されています。

新しい木造建築の創造 産学連携

新しい木造建築の創造 産学連携

長谷萬カスタムホームズは、産学連携による新しい木造建築の創造を目指しています。

  • 新素材「CLT」を活用し「慶應型共進化住宅」を施工し、「エネマネハウス2014」に展示されました。現在は慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)に移設され次世代住宅の研究棟として活用されています。
  • 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)未来創造塾の滞在型研究棟施工におけるSBC (Student Build Campus)に参画しています。木造だからこそできる付加価値の創出を目指し、学生・教職員の皆様が直接設計・施工するコンセプトのキャンパス実現に向け、材料提供や施工を全面的に協力しています。