DLT普及に向けた性能評価と普及活動事業について
私たち長谷萬は、令和元年度 林野庁 木材産業・木造建築活性化対策事業の横架材・2x4部材等の製品・技術開発事業に採択され、DLT普及に向けた性能評価と普及活動を進めてきました。このWEBページでは、それら活動の概要について、報告いたします。
DLTとは?
- DLTとは、正式名称を英語でDowel Laminated Timberといいます。Dowelとは木ダボのことです。DLTは木ダボを用いて板材を積層した木質部材のことをいいます。スイスの木構造研究者ユリウス・ナッテラー氏によって考案されたブレットシュタッペル(板材を積層したものというドイツ語)の一種です。
- DLTは木ダボのみで接合・積層させており、製造時に接着剤や釘を使用しません。100%木材から出来ている積層材です。その環境負荷の低さが評価され、現在、ヨーロッパや北米で使われていますが、まだ日本での導入・活用が進んでいません。
- DLTは、板の配列、穴あけ、木ダボの挿入という、単純な加工工程で製造が可能です。大規模な製造設備が不要なため、ヨーロッパでは中小の製材工場で生産されています。
本事業について
本事業では国内でのDLT活用を進めるため、以下の検証を行いました。
- DLTを建築物の床材、壁材として、構造利用するための性能評価を行いました。
- 原木を扱う製材所でDLTを加工ができるか、検証を行いました。
- (ページ下部リンクより、各活動詳細をご覧いただけます)
本事業の実施体制
本事業は、製材業関係者、大学・研究機関等と連携し、以下の体制で進めました。
委員長
- 宮田雄二郎(法政大学デザイン工学部建築学科 専任講師)
委員
- 網野禎昭 (法政大学デザイン工学部建築学科 学科長)
- 小井土義治(小井土製材株式会社 取締役社長)
- 大貫 肇(物林株式会社 国産材事業室 室長)
- 長谷川泰治(株式会社長谷萬 代表取締役副社長)
実施内容について
以下リンクより各検証の内容をご覧いただけます