令和元年度 林野庁補助事業 木材産業・木造建築活性化対策事業

DLT
耐力壁の面内せん断試験1(結果速報)

事業名:DLT(Dowel Laminated Timber)普及に向けた性能評価と普及活動について
事業主体:株式会社 長谷萬

  • 試験目的

    材幅30mmのDLT耐力壁で面内せん断試験を実施して、壁の耐力を確認しました。

  • 試験内容

    耐力壁の面内せん断試験

  • 試験場所

    公益財団法人 日本住宅・木材技術センター

  • 試験実施日

    2019年7月29日

  • 試験状況(試験開始前)

    試験状況(加力終了時)

  • 試験体仕様

    耐力壁:DLTパネル

    DLT構成部材:群馬県産スギ 乾燥材(KD材)含水率20.0%以下 30mm×105mm
    JAS乙種2級 比重0.37以下の材料を選別

    木ダボ:欧州ブナ 直径20mm たて溝つき 比重0.65以上 含水率13%以下
    配置間隔 @600mm ダボ孔加工径 直径19.5mm

    接合具:パネリード PX6-140(シネジック㈱) 先孔加工 直径3.0mm

試験結果

試験結果数値(速報)

表-1

試験結果の概要

図-1

荷重‐せん断変形曲線

表-2

終局加力側の一定変形各時荷重

試験結果のまとめ

  • 変形角1/10rad(水平変位 296mm)の終局荷重時においても接合部に大きな破壊がなく、ラミナ厚30mmによるDLTパネル耐力壁では塑性変形性能が高い(粘り強い)ことが確認されました。(表-1, 図-1)。
  • DLT構成部材の材幅30mmによる壁倍率は0.8倍相当であることが得られました(表-2)。