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					試験目的 DLTで用いるブナ材の木ダボ接合部の強度(繊維方向のせん断耐力)を評価しました。 
 また、木ダボを打ち込む木材の加工孔の大きさによって強度が異なるかを確認しました。
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					試験内容 木ダボ接合部のせん断試験 
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					試験場所 群馬県林業試験場 
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					試験実施日 2019年 7月5日、7日 
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					  試験実施状況 全景   試験状況 せん断試験中   試験状況 せん断試験中 
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					試験体仕様 図-1 1枚のせん断試験(試験体J-1, 2, 3)  図-2 2枚のせん断試験(試験体J-4, 5, 6)  表-1 試験体の仕様  構成部材:群馬県産スギ 乾燥材(KD材)含水率20.0%以下 
 JAS無等級 比重0.37以下の材料を選別木ダボ:欧州ブナ 直径20mm たて溝つき 比重0.65以上 含水率13%以下 
試験結果
試験結果数値(速報)
表-2
木ダボ接合部のせん断試験 結果一覧

試験結果のまとめ
木ダボを打ち込む孔径の違いによって強度に大きな違いはありませんでした。木ダボを打ち込む孔が小さいほど、変位が少ない結果となりましたが、孔の大きさ直径19mmと孔の大きさ直径19.5mmではほとんど強度に差がないことから、木ダボの加工孔径は直径19.5mmとすることにしました。
今回試験における試験体の製作時、直径20.0mmの木ダボを孔の大きさ直径19.0mmに打ち込むのはかなりの手間がかかり、わずか30mm厚のスギ板3枚を貫通させる作業でも大変苦労しました。
