屋外用DLTについて

DLTデッキを使用した木製遊具
DLTデッキを使用した木製遊具

中小木材事業者でも製造可能なDLTを活用した、木製デッキの開発、及び木塀、木製遊具による外構景観整備

事業名:

事業主体:株式会社長谷萬

事業期間:令和5年7月21日~令和6年1月22日

令和4年度補正 林野庁補助事業
令和5年度 外構部等の木質化対策支援事業(企画提案型実証事業)

1. 事業の背景・目的

DLTは穴あけ・ダボ打ちという、とても簡単な加工工程でつくることができます。製造に大がかりな加工設備が不要なため、中小規模の木材事業者でも製造が可能です。また丸身材など低質な木材も活用できる特長があります。こうしたDLTを屋外でも活用できれば、木材活用の新たな需要を作り出すきっかけとなります。

DLTの製造工程
DLTの製造工程

外構部材として需要が高い「木製デッキ」におけるDLTの事例はこれまでありません。
本事業では、DLTを活用した外構部材の開発・検証を行うことにより、国産材活用や都市等の木質化の促進を図ります。

DLTデッキユニット
DLTデッキユニット

2. 外構部の木質化について

DLTデッキを使用した木製遊具を埼玉県朝霞市に設置しました。高低差のある床やスロープなど子ども達が自然と木に触れられる遊具です。開園時から植えてあるシンボルツリーを囲む配置とすることで、より身近に木を感じることができます。

木製遊具の木材はあらかじめ工場で加工・防腐処理をしたうえで、組み立てることにより施工の効率化を図りました。DLTデッキもユニット化することで、従来に比べて、約1/3の施工期間で完了しました。

園庭と駐車スペースのあいだには木塀を設置しました。来園者や地域に向けて木質化の効果を視覚的に感じてもらえる魅力的な景観となりました。

本事業は令和4年度補正 林野庁補助事業「外構部等の木質化対策支援事業(企画提案型実証事業)」の採択を受けて、実施しました。本事業にご協力頂きました関係者の方々に、心より感謝の意を表します。